子供と触れ合うときの心得

病気が治ったばかりの子供、早く遊びたくてウズウズしている子供、健康状態に不安のある子供など、病後児保育所では様々な子供を預かります。全快ではない状態という共通点はあるものの、子供により症状や状態は大きく異なります。相手は子供とはいえ、ひとりの人間です。個性や価値観もみんな違います。しかし、言葉の理解力が未熟であったりと成長途中であるため、わかりやすく話しても伝わっていない、感情がコントロールできない、という場面が見られます。そのため看護師は、子供の年齢や理解力に応じたコミュニケーションを取る必要があります。

コミュニケーションは話すだけではありません。身振りやしぐさ、声のトーンや表情などによる「非言語的コミュニケーション」というものもあります。手を握ったり、抱きしめたり、背中に手を添えたり、笑顔で接するだけで安心感を与えることができます。また、言葉とともに子供の表情やしぐさを見て、子供が何を訴えているのか推察する必要があります。話さなくても伝わる、受け止めてもらえる、と子供が感じれば、小児看護師と子供との間でとても重要な信頼関係を構築することにつながるのです。このように看護師は、子供たちの置かれている状況や思いを推し量りながら関わっています。

一時的ではあるものの、病後児保育所という特殊な環境で過ごす子供の中には、年齢相応の発達をしていない場合もあります。そのため、同じ4歳児であっても受け止め方や人との接し方、感情表現には差が見られます。看護師は、ただ療養を見守るだけでなく、子供たちの発達状態や心理状態にいかに寄り添い、子供に合ったコミュニケーションが取れるかが大切です。